ルーチェのことを遺言として残して下さったある総合病院の院長先生

マダムです。こんにちは。

守谷市ではないのですが、とある総合病院の院長先生は、古くからのご常連のお客様でいらっしゃいました。

ご家族様やお孫さんとご一緒に主にディナータイムにお越し下さっていました。

最期にお越し下さった日は、ご家族様に手を添えられ歩くのがやっとのご様子でした。

院長先生はほとんど目を閉じてお過ごしでしたが、ゆっくりと少しずつワインとお食事をお召し上がりになりました。

その他のときは、目を閉じて下を向いていらっしゃいましたが、私が横をお通りすると、私の腕をパッとお掴みになり「ほんとにありがとね」と一言おっしゃって下さいました。

お食事を終え、外へ出られてもお姿が見えなくなるまでずっとお見送りを。

その1ヶ月後、院長先生はお亡くなりになり、ご家族様がルーチェにお越しくださいました。

ご家族様は

「最後の外食がおじいちゃんの大好きなルーチェさんで、おじいちゃんは幸せでした」

「ずっと行きたい、行きたいと言ってたんですよ。あの日、やっと念願叶って行くことが出来たんです」

とおっしゃって下さったのです。

そして「私のお葬式の後も法事の全ての食事をリストランテ・ルーチェにお願いするよう、生前、言葉を遺しています」

「本人の強い遺志なのでお願いしたい」というお話でした。

葬儀とその後の法事でも、リストランテ・ルーチェをご利用いただくことに。

私はしばらく家に帰ると泣いていました。

そして、リストランテ・ルーチェとしては異例のケイタリングを一度行わせて頂きました。

冷蔵車をレンタルし、食材やお飲みものなどを運び、シェフとスタッフのs田さんとt澤さんt下さんで、葬儀をされるお寺まで向かいました。

信頼できるスタッフの方々です。

最初で最後のケイタリング。

葬儀の後、奥様は「おいしい食事をありがとう。おじいちゃん、良かったなぁ…。おじいちゃんは幸せだ…」と涙を流されていたそうです。

どんなに偉大な先生もご家族様にとって、夫で、お父様でおじいちゃまなのだと思いました。

その後の法事ではルーチェでお食事をして下さいました。

ここまでルーチェを想って下さって、本当になんともいえない気持ちで胸がいっぱいになります。

天国でリストランテ・ルーチェのことを時々思い出してくださると嬉しいです。

私もシェフも先生のことをずっと忘れません。

先生が最期にご来店した日に飾っていたチューリップ
その日のパスタ料理、パルミジャーノとトリュフのタヤリン

その日のお肉料理。牛のローストと新鮮な自家製野菜(赤からし菜、ルッコラなど)